俺がまだ小学生だった頃の話なんだけど
実家がすごい金持ちだったんだよ
ちょっと山の奥の方の涼しい場所に別荘があって
よく遊びに行ってた
そこには立派な蔵があるんだけども
蔵とは言っても離れみたいな感じではあった
ほんでな
なんか昼でも暗いんよ、そこ
子供心にそれが凄く怖く感じてな
度胸試しや言うて
友達四人で入ってみることにしたんや
そしたら友達の1人がめちゃくちゃ怯えだしたんや
さすがに怖いしどうしたん?って聞いてみたら
何かにとり憑かれたように
入るな…入るな…って言い出したんだよ
そんなバカなこと言うなよーって
バァンって床蹴ってみた
すると衝撃のせいか
ゾワゾワゾワァーって
何千枚ものお札が天井から降ってきたんよ
全部血まみれのお札やった
さすがにこれはおかしいと蔵から逃げ出したんやけど
2m50cmくらいある人影が追いかけてきた
別荘とは逆に逃げたんで
一目散に山を駆け下りた
取り憑かれてた友達を残してな
とりあえず近くの交番に慌てながら顛末を話した
このままじゃ友達が死んでまうって
でも子供の言うことなんて信じてもらえなくて
途方に暮れてたんだよ
怒られるのは承知で
恐々別荘へ戻って親に助けを求めた。
そしたらさっきのお巡りさんがな、
蔵に入ったらアカン!
記録調べたら何人も子供が行方不明なっとる!って
すると親は自分たちに
「そういうことだ、
友達は諦めたほうがいい
その子の親になんて説明しようか・・・」
俺は恥ずかしながらそのまま気絶してしまった
その間に両親がむこうの親に説明したらしい
冒頭で言ったが
俺の家は金持ちで力あったので
この事件は口封じをして回ってどうにかしたらしい
でも友達は見つからずじまい・・・
話がうやむやの中俺は20になった
そんなある日
あの事件を一緒に経験した友達から電話がかかってきたんだ
早く次の生贄連れてこいって
頭の中で聞こえるんだって言うんだ
それを聞いてから俺の頭の中にも聞こえてきて
正気が保てそうにないんだ
だから正気のうちにこの話を書いておきます
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コメント
コメント一覧 (18)
そして、また標準語にもどる。
たしかに、正気の沙汰ではないな!こりゃ。
封じ込めて生け贄捧げて
対価として、御家繁栄。
もうちょい曖昧にしたら創作味が薄れたのに
警察もダメだし。
地元の友達を招待したのか
別荘地で出来た友達なのか
それとも自宅と近いのか(そんな近さなら別荘とは呼ばない。別宅)
倉がある別荘なんて貧乏臭い。
わざわざ中古の民家を入手したとわかるから。
『おふだ』と思って読んでました。
>それとも自宅と近いのか(そんな近さなら別荘とは呼ばない。別宅)
別荘の定義:本宅から離れた土地に設けてある屋敷。主に避暑・避寒などに使う。
この話では「山の奥の方の涼しい場所に」とあるので
仮に近い場所にあっても「別荘」と呼んで差し支えないんじゃない?
>倉がある別荘なんて貧乏臭い。わざわざ中古の民家を入手したとわかるから。
立派な蔵がある→地主や庄屋など昔ながらの金持ち→趣のある豪邸
とか連想しない?
一応聞くけど「蔵」は昔の人の富の象徴だったってことは知ってるよね?
恐怖を表現するのであれば、1枚で十分な気がするねぃ。
「取り憑かれたように」と「取り憑かれた」
は別物よ。
なんで警察官に一部市場を離したら
「子供の話だから信じてくれない」なのに次の瞬間
「蔵に入ったらあかん」といきなり理解者になっているの?
いけにえなんかほっとけい
そんなん勝手に言ってるだけで知るか
そりゃ、いっけにえぇー
「子供の話だから信じてくれない」なのに次の瞬間
「蔵に入ったらあかん」といきなり理解者になっているの?
「次の瞬間」←これがおかしい
子供達が駐在所から別荘に戻る時間どこ行った?
(「途方に暮れ」・「恐々」とあるから足取りは相当重いと思われる)
子供達を追い返したあとにツンデレお巡りさんがすぐに記録を調べて
慌てて別荘に駆けつけてきたってことだろ
「記録調べたら」って書いてあんだろアホ。
そんだけの事が出来るなら、蔵に近付かせなくする事も容易なのでは?
警察も蔵の中を知ってるっぽいから買収されてるよね。まあアナログの時代はそんなんでも隠せたかもね。