家から山1つ超えた所に、
歴史的に有名な戦があった場所がある。

現在は結構大きな市だけれど、
まあ、いろいろ因縁があるらしい。

で、ちょっとした縁があって
その土地の方にお守りを作ってもらった事がある。

その帰り道。

実は山の峠のトンネルの中に、
一ヶ所薄っぺらい穴みたいなのがあるんだよね。

二次元的な感じで厚みがなく、
多分ほとんどの人は見えないし
気づかないと思う。

車で通っても
一瞬で見えなくなる影みたいな穴。

一方向からしか見えない。

大抵は無視してるのだけれど、
この頃は色々あって
ちょっと参ってたせいか
気持ち悪い感じが結構強かった。

話を戻して、
お守りを助手席においたまま
車を峠に走らせてた。

そしたら、例のトンネルに入る直前、
勝手に助手席側の手が動いてガバッとお守りをつかみ
お守りと一緒にハンドルを握るようなかたちになった。

今思うと怖いんだけど、
スピードはどんどん加速するし
(アクセル踏みこんでた)
お守りのぶん
ハンドルをしっかり握れていなかったと思う。

それでカーブしたトンネルの中を走ってた。

いつもの穴のあるところに来たけれど、
意識して見ないようにしていたんだ。

そして、通り過ぎた瞬間、
わかるかな?

「犬夜叉」という漫画に出てくる
「雲母」という巨大猫又がいるのだけれども
その雲母に良く似た感じの獣?みたいなのが
背中から飛びだしていった…。

そのあとはもう、自分のコントロールがきかず。

曲がりくねった山道を
ありえないスピードで運転してた。

正直事故を起こさないようにするのが精一杯。

でやっぱり今思うと
アクセル踏み続けてたような気がする…。

そんなんでも、
なんとか事故を起こさずに
山を越えて町まで降りてきた。

やっと落ち着いて、
ふと目に止まったコンビニの駐車場へ。

ふらふらとトイレに向かい、
手を洗って出てきたそこの棚には、
山のように猫缶が積んであったという

嘘のような本当の話。

猫缶は買って帰り、
ウチのニャンコ達の胃の中に入りました。

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