もう8年前の話ですが、
未だに不思議なので書かせていただきます。

当時小学生だった私の友達にAさんという子がいました。

家も近かったのでよく遊びに行っていました。

彼女は3人姉妹の長女でした。

一つ年下のMちゃんとさらに二つ下のYちゃん、
そしてAちゃんと私、そして私の1つ下の妹でいつも一緒に遊んでいました。

また、ご近所さんという事で、両親同士もとても仲がよく、
いつも一緒に夕食を食べたり、2家族で旅行したりしていました。

それから、小学校5年生の時に引っ越し、
Aちゃんとも逢う機会も少なくなってしまいました。

そんなある日、Aちゃん一家が久々に遊びに来たのです。

でも、一人足りないんです。

一番年下のYちゃんがいないのです。

私はおばさんに

「Yちゃんはどうしたの?」

って尋ねるとおばさんは

「Yちゃん??誰の事?」

と顔をしかめたんです。

おじさんに聞いても同じ反応でした。

AちゃんもMちゃんもそうでした。

私の母もそうだったんですが、私と、父と、妹は
はっきりとYちゃんの事を憶えていたので私の勘違いではありません。

最初はふざけてるのかと思いましたが、
どうもそうでは無い様なのです。

そこで、写真を撮る事が趣味の父が

「一緒に写ってる写真があるはずだ」

と言ってアルバムを持ち出してきました。

ところが、一緒に写ったはずの写真にYちゃんだけがいないのです。

それで、勘違いだ、と笑い飛ばされてしまいました。

でも、確かにYちゃんはいたんです。

いつも一緒に遊んでいました。

妹もはっきり憶えてると言っています。

父も憶えています。

Yちゃんは何処に行ってしまったんでしょうか・・・。

今年20歳になり、Aちゃんと久々に逢いました。

やっぱり彼女はYちゃんの事を憶えていませんでした。

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