たくさんの怖い話を読んで自分も何か一つ残したいと思い、
塾ではタブーとなっいる話を残そうと思います。

その話は、僕が中学時代に通っていた塾で今でも行われているだろう
新入生歓迎キャンプにて先輩におきた不可解な話です。

僕が住んでいる町にある山奥のキャンプ場で、
毎年今の時期に塾でキャンプをするんです。

そのキャンプ場は、
人里から離れ地元民なら知ってる首吊りがあった二本松や、
今では人が住んでいない、いわく付きの家があるような気味の悪い所にあり、
途中で同じような道が二手に分かれていて懐中電灯があっても迷うような所です。

いわく付きの家の話も怖いのですが今回は、
「赤い車」の話をしたいと思います。

そうゆう所だからもちろんのこと、
キャンプとゆうこともありお約束の肝試しを毎年やることになっていました。

肝試しのやり方は、
まず地元出身の塾長や講師の方々が
キャンプ場やその付近で実際に昔起きた
怖い話や事件の話をして、
その現場に行って証を残してくるとゆうものでした。

肝試しに行く人は立候補してもいいけど、
行く人がいなければ塾長の独断で決められました。

いくつかの怖い話をした後、
怖い話一話につき決められた人が
一グループだけその現場に行くことになっていました。

そして、ある怖い話の現場となった民家に
三人の女の子が塾長に命じられ行くことになりました。

三人の女の子が出発して15分位したころ、
さっきの三人の女の子の内の二人が慌てて帰ってきて塾長に、

「なんか音がしてびっくりして走って逃げてきたらA子ちゃんとはぐれちゃった。」

「A子ちゃんは帰ってきてる?」

と塾長に聞いたが、A子は帰ってきていませんでした。

キャンプ場は山奥にあり危険なので
急遽肝試しをやめ塾長達による捜索が始まりました。

塾長達が捜索を始めてしばらくすると、
A子が一人でキャンプ場に何事もなかったように戻ってきました。

探しに行った人たちが帰ってきて、
A子にいなくなっていた時の状況を聞くと、

「二人のあとを急いで追ったけどはぐれちゃって、
一人でこれ以上進むのも怖いからとりあえず灯りのある所にいて、
誰かが探しにきてくれるのを待ってたの」

「そうしたら一台の赤い車に乗った女の人がきて、
”どうしたの?道に迷ったの?”
って聞かれたから今までのいきさつを話したら、
”じゃあキャンプ場まで乗せていってあげる。” 
っていうから乗せてもらったの。」

とA子は話した。

だけどA子の話って、あきらかに変なんです。

毎年キャンプに来ている地元の講師の先生方が、
歩いていけるような道をしっかりと探したにもかかわらず
誰も「赤い車」を見た人がいなかったし、
車を運転しているとはいえ夜遅くに女性が一人で来るような所ではないし、
A子を降ろした後に進んで行った方向には
林があるだけでそこからは山を降りることが出来ないし、
もし山を降りるなら今来た道をもう一度戻らないといけないのに
やっぱり降りる車も見た人はいないんです。

じゃあA子が乗せてもらった車はなんだったのか。

今でもその車が何だったのかわかりませんが、
この話の内容は塾長はたぶん今でもその場にいた人以外には
話していないと思いますが、

「赤い車には気をつけろ!何があっても絶対に乗るな!」 

とキャンプの日には言っていると思います。

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