駅のホームで若い女性がしきりに足元を気にしている。

何かまとわりついてるのに見えなくて捜してる、
そんな感じ。

二メートルほど離れて立ってる私にはなにも見えない。

虫が飛び回ってる様子もない。

そのうち、
周囲の二、三人も足元を気にしだした。

気にする人には何の法則性も感じられなかった。

服装、性別、年齢、場所、みんなバラバラ。

五、六人が足元を気にしてキョロキョロし始めた頃、
私の隣にいたJC?JK?が、
初めにキョロキョロしてた女性に向って手を差し出した。

女性の背後1メートルぐらい離れたところから、
手のひらを女性に向けてる。

すると女性は何事もなかったように足元を気にしなくなった。

周囲の人も同様。

女性からはJCだかJKは見える位置にはいなかったので、
合図を送りあった様子はない。

離れたところから手を差し出しただけなので、
物理的になにかを追い払った様子もない。

もちろん何かのパフォーマンスにも見えなかった。

何が起こっていたのかわからない
不思議なひと時でした。

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