タクシー運ちゃんやってた時の話を一つ

某駅の脇に結構な交通量の踏み切りがあるのですが
そこで起きた話です

ある雨の日の夕方(乗客無し)

踏み切りが鳴り始め、
私は先頭で停車しました

ふと、踏み切りの向こう正面、
自転車で向かってくる若い男性に目が止まりました

傘はさしていません

雨で急いでいるのか
スピードもかなり出ています

徐々に踏み切りに接近する自転車

遠目では気付かなかったのですが、
どうにも様子がおかしい

何かを振り払おうとする仕草に加え
表情は恐怖に怯えている感じに見えました

私は危険を感じクラクションを鳴らしましたが
止まる気配は全く有りません

ヤバイヤバイと思った瞬間
自転車は遮断機を突破し、
急停車しました

かなりスピードが出ていたので
違和感のある変な止まり方したのを覚えています

そこへ電車が来ました

その瞬間は怖くて目を反らせてしまいましたが
どこからともなく子供の笑い声がはっきりと聞こえました

長い時間、警察の方に聴取されましたが
その間ずっと、子供の笑い声が聞こえました

近くに子供なんて居ないのに

後日の業務中、

現場の踏み切りで以前、
子供の人身事故があったと乗客から聞かされて
鳥肌が立ちました

【意味怖】意味がわかると怖い話の最新記事