先日の休みに子供二人と嫁さん連れて
川遊びに行こうということになり
某県にある山の中の川のほうへ遊びに出かけた。

家から車で片道3時間くらいで、
朝早くでて(五時過ぎくらいに出た。)
夜遅く帰ってくれば
日中十分遊ばせてやることが出来ると考えて
日帰りで計画を立てて行ったんだけど、
何せ山奥で目印になるようなものが何も無い

道中で完全に道に迷った。

どうするかと思案しながら
道なりに車を走らせていたら
突然視界が開けた。

どうやら大きなダムのそばに出た様で
○○ダム□kmと看板も見えたので
ほっと安心して
とりあえず看板のダムに向かって車を走らせた。

しばらくするとダムの展望台があり
トイレとか自販機もあったので、
駐車場に車を止めて
しばらく地図とにらめっこするから
嫁と子供に外の空気でも吸って来いと休憩を促した。

目的地までのルートもほぼ把握して、
よしこれでいけるぞと思い
フッと視線を前に上げると
子供と嫁さんが自販機の前で
飲み物を買おうとしてる姿が目に入った。

窓を開けて、
俺にも缶コーヒー買ってくれと叫んで窓を閉めて、
再度嫁さんたちの方を見ると、
1mくらい後ろの所に見知らぬ女が立っていた。

薄い水色系のワンピースのような服に
黄色いカーディガンのようなものを羽織っていて
髪は肩位だがぼさぼさ。

後姿しか見えなかったが、
なんか危険な人物の香りがプンプンしたので
これはいかんと思い、
慌ててシートベルト外して車のドアを開けて
嫁たちの方へ駆け寄ろうとすると・・・。

あれ?いない。

周り見渡したけど
女どころか人の気配すらない。

我に返って、
もう行くぞと
嫁たちに車に乗る様に促して出発。

なんだったのかなあと
心の中で自問自答しながら車を走らせていたが、
どうにもこうにも道がグネグネのカーブ道。

運転も嫌いじゃないので
運転自体が楽しくなって
きて女のことなどすっかり忘れて運転し始めたら、
子供たちが後ろから一言。

「さっきから曲がり角とかに
黒いもやもやした塊あるけど
あれってなに?」

??そんなもの私には全く見えないんですけど??
と子供に返事をしたら、

助手席から嫁が

「スピード上げて、
なんか変なおじさんが追いかけてくる!!」

とおよそ悲鳴に近い状態で叫んだので
!?とバックミラーを確認したら
真っ白な着物を着たおじさんというより
おじいさんが鎌を振り上げて
異様なスピードで追いかけてくる。

グネグネ道とはいえ、
30から40kmh位のスピードが出てるのに、
バックミラーの中のおじいさんはつかず離れず
ずっと走って追いかけてくる。

なんかやっばいと思って
アクセル踏んでスピード上げ始めたら
右太ももに違和感。

それどころではないので
右手で太ももを払うような動作をしつつ、
とにかく車を走らせる。

だが、そのふとももの違和感が、
明らかにももをギュッと握られてるような感触に代わってきて・・・。

我慢できずに視線をふとももに落とすと・・・。

半透明の手が
しっかりと私のふとももを握っていた。

もう私もうわっと短い悲鳴を上げて
思わず急ブレーキ。

嫁も
「なんで止まるん!!」

とパニックで叫んでいたが
それどころではない。

嫁が

「(おじさんが)来る~!!」

と叫び声をだした直後に
車の中に大きな声で

「・「@・」:、p、大丈夫!!」
(最後だけ聞き取れた)

と嫁ではない女の人の大きな声が響いた。

わけも分からず、
パニくってる車の中の私たち家族4人とは関係無しに
車は停車。

後ろを振り返ってみたら、
さっきまで猛スピードで来てたおじさんはどこにもおらず、
???となって
しばらく道の真ん中に止めた車の中で
4人で呆然としてた。

以上が先日体験した話です。

あのままスピードを上げ続けたら
間違いなく事故を起こしてたと思います。
(今思えばふともものあの手は女の人だったような気がします。)

危険だと思ったあの女の人が
逆に私たちを救ってくれたんでしょうか・・・。

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