近所の工場付近の交差点に、
随分前からゴミ袋に包んだ鍋が捨てられている。
よくある両方に取っ手がついてて金色の、
よくある鍋。
こんなところに鍋ごと捨てるなんて、
どんだけ中身やばいんだろう。
とか、いやよく工場の人がこの辺で休憩してるから
灰皿代わりなのかなー。
とか、色々考えていた。
で、あれは雨の日の夜。
近所の飲み屋から酔っ払って帰ってくる道中、
やはりいつも通り投棄されている鍋が視界に入った。
いつもは素通りだが、
酔っ払ってると妙に行動力がつくというか、
中身見てみるかという気分になった。
夜、雨に打たれ、
街灯を反射し妙な雰囲気を醸し出している鍋。
ビニール袋を開け鍋蓋のつまみを持ち、
そっとずらす。
ガッ
私は我が目を疑った。
鍋の中の暗黒から青白く枯れ枝のような手が飛び出し、
鍋のふちを音を出すような勢いで掴んだ。
その後は、
こんなに速く自分が走れたのかと思うような速さで走って帰った。
まだ鍋はある。
蓋も完全に閉まった元の姿で。
とりあえず、
夜はその道を通らないようにしている。
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コメント
コメント一覧 (13)
もしくは エイリアンの隠れ家?
これが本当の闇鍋ですな🐯
ゴミ袋に入って捨ててある鍋の中を見てみようと思いましたね〜(((゜Д゜;)))
ついくだらないゲームやっちゃうんですよね~💨
そういう人はお酒気をつけてね。