昔自宅のすぐ近く(道路挟んで隣)に
ボロイ病院があった

俺は小さい頃(8歳くらい?)
喘息でその病院によく入院していた

一ヶ月程度の短い入院を繰り返し

入院したては辛くて
ずっとベットの上だったけど
退院日が近くなると元気になって
病院中を探索して遊んでた

俺には1歳上の姉ちゃんがいて、
家が近い事もあって頻繁にお見舞いに来てくれてた

姉ちゃんが来ると
いつもスーパーボールを病院のどっかに隠して
少ないヒントで探す宝探しゲームと言うモノをやっていた

ゲーム機とか持ってない俺は
それが凄い好きで退院日近くは病院の中をウロウロしまくってた

数年後あんまり入院しなくなった頃
病院が別の場所に移る事になって
救急車やトラックで荷物の搬送を頻繁にしてて
凄い五月蝿かった

で、暫くして搬送も全て終わり
後は取り壊すだけになり
工事関係の人が機材を運び込んだり
お払いの人が来て怪しい儀式みたいのをやってたりで、
昼間は人が絶えることがあんまりなかった

けど夜はほとんど無人

今考えれば当然だけど、
リア小の俺はなんでだろう?と思ってた

でも都合がよかったから
特に深く考えなかった

都合がよかった、と言うのは
当時の俺は怖いもの知らずのアホガキで
廃墟の病院に夜(18時~20時?くらい)
姉ちゃんと忍び込んで探索ごっこをして遊んでいた

昔探索しつくしてた事もあり
病院内は庭みたいなモノでかくれんぼや
お医者さんごっこ(患者はクマとかの人形)とか
馬鹿な事して遊んでた

ある日、
いつもの様にかくれんぼしていたら
姉が全く見つからない

いつもだったらワザと声を出したり
姿を見せたりして追いかけっこ状態で遊んで楽しんでいたのに
全く見つからなかった

もしかして隠れてる間に寝てしまったのかと思い
一生懸命探した

でも全然見つからず
俺も遂に半泣きなってに

「先に帰るからね!」

と叫んで帰ろうとした

そしたらどっかからガンガン音がした

びっくりしつつも姉ちゃんだと思った俺は
その音のする場所を探した

音のする場所は
滅多に行かない地下の方だった

入院してた当時は
鍵が掛かってて入れなかったので
まったく近寄ってなく
その時は存在すら忘れていた

でもその時は地下に通じるドアすら取り外されていて
奥からの音が聞こえてきていた

俺は何にも疑問に持たず
姉ちゃんだと思って地下に降りて行った

ガンガンなっていたのは
扉で中から誰かが蹴っている?感じで
中から姉ちゃんが蹴っているなと思い
扉を開けようとした

でも扉はびくともしなかった

どれだけ頑張っても開かないので
姉ちゃんが中から鍵を掛けたと思い
鍵はルール違反だぞ~みたいな事を怒りながら叫んだ

でも扉はずっとガンガン蹴られてる

もしかして閉じ込められたんじゃないのか?と俺は思って

「中からも開かないの?」

と聞いたら音が激しくなった

ガン、ガンって感じだったのが
ガンガンガンガン!みたいな

俺はそれが肯定だと受け取って
ヤバイこれは大変だ
と親を呼びに家に帰った

家に帰った途端
親が何時だと思ってるんだ!
と怒ってきたけど俺は

「姉ちゃんが閉じ込められちゃった!
ドアが開かないんだよ!早く来て!!」

と言ったら

「は?」

とすごい呆れた顔をされた

姉ちゃんが大変なのに何してるんだ早く早く!と
俺は親の服を引っ張って病院に行こうとしたら
部屋の奥から

「なにしてんの?」

姉ちゃんが出てきた

普通だったらここで

「なんでここにいるんだー!」

と驚くところだが
アホな俺は

「姉ちゃんドア開いたんだね!よかった!」

と喜んだ

でも姉ちゃんは

「あんた何言ってるの?」

と言われようやく

「え?」

となった

なんでも姉ちゃんは
かくれんぼの最中転んで出血したらしく先に帰っていて
帰る時、ちゃんと俺に帰ろうって声を掛けたらしいが
俺はもう少し遊んでいくからいいと言ったらしい

が、俺はそんな事絶対聞いてないし言ってない

だから姉ちゃんの嘘だと思って
勝手に帰った事に凄い腹を立てて文句を言いたかったが
さっきのドアの件を思い出して俺はまた慌て出した

じゃあ、あれってもしかして別の人?
まだ閉じ込められてる?大変だ!と
(お化けとか全然考え付かなかった)

ドアの件を親に詳細に話して
一緒に助けに行ってくれ!と頼んだが
話を聞いた親はすごい怒って
もう二度と病院に行っちゃ駄目だと怒鳴った

俺は自分が嘘を付いてると思われたと思って
すごい悲しくて部屋の布団の中でわんわん泣いた

泣きながら閉じ込められたままの人を考えて
更に泣いた

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