若い時、
先輩たちと久○浜病院という神奈川の中の、
横須賀の中のかなりやばいっていう心霊スポットに
車で行った時の話。

久◯浜病院てのは
精神病末期患者とか?
感染病隔離病棟があったって場所で、
その頃はとにかくあそこに行った女が突然ホフク前進し出したとか、
叫びながら屋上に行って泣いてるとか
マジでやばい噂が立ってた。

俺らは暇過ぎる&女もいないドライブ…

あそこやべーらしーよなーとか言って
結局病院までたどり着いてしまった。

俺は本当に幽霊とかマジで信じてなくて、
怖いとかそういう感覚もなく
正直興味なかったんだ。

何度か心霊スポットは色々行って中入ったりしたけど、
ラクガキとかゴミとかすごいだけで
何も面白くないし、
ましてやキャーキャーくっついてくる女もいないんじゃ
つまんねーだろって(笑)

運転してる先輩、
助手席におれの友達が座ってた。

俺は運転席の真後ろのシートを一人で座ってて、
なんとなくいつもの心霊スポットの感じと
違う気がしていた。

閉鎖的なのと、
まじで暗いのがそう思わせたのかわからんけど、
とにかく、やべー病院だなーって
ぽけ~っと病院を眺めてた

ぽけーっと窓から手出しながら
タバコ吸ってたんだ。

腕を窓からだらーっと
垂れ下げるかんじ。

友達が

「そろそろ行きますかー」

って言ってお開きになるとき、
俺は窓の外に出してる手が
何かに触れらるのを感じて、
なんだ~?て思った瞬間
腕をガッと窓の外に引っ張られる感覚がした。

その次の瞬間に
腕がパントマイムみたいに浮き上がって
間違いなく誰か、何かに引っ張られ
俺は

「うわーやべー!
なんかやべーうわーーーー!」

て叫んだ瞬間、
振り返った助手席の友達がすごい顔して
俺の後ろの窓をみながら叫んでる!

うわぁあああぁああああああ!

っつって。

で、先輩が
ひっぱれひっぱれ!やべーから!
ひっぱれ窓閉めろ窓!!

って前列二人もめっちゃパニックになって
助手席の友達なんて涙ボロボロ出して泣いてるから、
もう俺どうしようって思ってる間にも
マジで何かに引っ張られてたんだよね。

で、二人掛かりで俺をなんとか引っ張って
飛んでった先が助手席の足元。

前列まで俺は吹っ飛んだんだ

「くるまだせだせだせだせ!(先輩にタメ口」

っつって先輩がすぐ車出して、
その場からなんとか逃げ切った

割とすぐサンクスがあって

「まじでなんだったんだよ?
なに?え?なに?」

って俺が一番????てなってた。

友達は泣いてたことを隠すかのようにめっちゃ笑ってて、
先輩も怖すぎて暴走して逃げてきたからか、笑ってた。

俺は幽霊を信じてなかったけど
何かが俺の腕全体を外に引っ張ってたのは事実だったから

「なんかいたの?
まじでなに?あれ…」

って言ったら
友達が

「なんか黒いヘドロみたいなのが
お前に覆いかぶさってた…
あれが何かわかんねぇ」

先輩も

「何か黒いのがいたのはマジ」

みたいなこと言い出して
なんじゃそら??って(笑)

髪の長い女とかじゃなくて
ヘドロってなんだよ!
って思った。

「まじかよー怖すぎだわー
塩買うべ塩ー」

て話してたら、
なんか上に羽織ってたウィンドブレーカみたいのが
濡れてるんだよね

「なんかめっちゃ濡れてるんだけど!」

っつて脱いだら
友達がまた俺見て泣きそうな顔してる。

なんだよまたかよ
なになにこえーよ!!
っつったら

「なんだよ、
それきもちわりーな。
まじで…」
てまた泣き顔。

白のサンタフェTシャツに黒いシミ…

泥みたいなのがべっとりついてて、
速攻で脱いでサンクスで捨ててった。

あそこ行くまでは幽霊とか信じてなかったけど、
今は信じてる。

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