僕が6,7年前砕石場で働いていた時の話。
僕と友人の坂野、窪田の3人と他5人でプレハブ小屋の会議室で
酒を飲みながら他愛のない話をしてた。あれは、21時頃だろうか。
僕は、トイレに行こうと会議室を出て外に通じる扉に手を掛けた。
と、何か外からうめき声が聞こえてきた。
「ううぁあ」
と掠れた、苦しそうな声だ。
僕は、会議室の方を振り返った。
この現場にいるのは扉の向こうの7人と僕だけだ。
こんな所に作業員以外の人が?
坂野達に知らせようと思ったが
後で酒のつまみに笑い話されるのが嫌だったので
自分一人で確かめてみようと思った。
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