みみくい様の呼び出し方(自己責任)

・参加者は全員前の日に
寺社・教会などに行ったり風呂に入ってはいけない。

・私語は厳禁

・呼び出し参加人数分の人形をセロハンテープで作る。

・意味不明な言葉を1分間しゃべり続ける。

・自分が喋った意味不明な言葉を紙に全て書く。

・人形と紙を口の中に入れる。

・人形を噛まない様に紙をよく噛む。

・紙と人形を口の中に入れたまま
『みみくい様おいでください!』
と全員で4度言う。

・紙を更に噛む(人形を噛んではダメ)。

・紙に肉の味がして来たら成功(この時点でその場の全員の消滅が確定)、
『みみくい様ありがとうございます』
と紙の味が変わった者が言う。

・紙の味が変わった者はみみくい様に質問して良い。

・質問が終わったら
『みみくい様お帰りください』
と言う。

・みみくい様を呼んだ者はこの世から消えてなくなる。

友人のAから聞いた話。

Aのクラスでは
こっくりさんならぬ「みみくい様」が流行っていた。

みみくい様は
質問をする相手というより一種の罰ゲームだった。

何か失敗したり約束を破ったりしたら
みみくい様を呼ばなければならないというルールで、
みみくい様は何でも質問に答えてくれる替わりに
自分を呼んだ者達に呪いをかけるという・・・

呪いをかけられた者は
消えてしまうという噂だった。

ちなみにAのクラスは
男女合わせても13人しか居なかった・・・

他の学年は30人クラスで
2クラスか3クラスあるのに
Aの学年だけ極端に生徒数が少ない。

誰かが言った。

『きっと「みみくい様」に
存在を食われてしまったんだ。
だからこの学年は生徒数が少ないんだ・・・
だって最後にみみくい様を呼んだのは
誰か誰も覚えて無いなんておかしいよ!』

確かにみみくい様の呼び出し方を
Aのクラスメイトは全員知っている。

そしてその全員が
まだ一度もみみくい様を呼び出していないのだ。

その噂がクラスに広まって以来
誰もみみくい様を呼ぼうとする者は居なくなった。

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