自分が聞いて洒落にならないくらい怖かった話をひとつ。

自分の友人は幽霊が見える。

25歳になった今はもう見えないらしいのだが、
20歳くらいまではバキバキに見えたらしい。
幽霊って、自分が見える人間を感知?できて、
見てくれ見てくれってつきまとうらしいね。

それがウザいって言ってたよ。

自分の部屋にいる時(2階に部屋がある)、
窓を開けて外を見たら
建物の角の壁に沿って、
顔と手だけ出してこっち見ていたりするらしい。

それが、明らかに人間では立てない高さから覗いていたそうだ。
(いつもの事だったので、
窓をピシャっと閉めて終わりだったらしいけどw)

なぜ、幽霊だってわかるの?と訊いたら、
明らかに生きている人間ではないと一目で分かる、
と言っていた。

何だか幽霊だけトーン?色?が違うんだって。

ある時、自分が(自分は幽霊が見えない)

『ホントにやばい幽霊って、泣いている幽霊でもない、
怒っている幽霊でもない、笑っている幽霊なんだって。
もし笑っている幽霊を見たら、
可能な限り逃げた方がいいらしいよ』

と、誰かから聞いた事のある話を友人にした。

そしたら、

「そういや私、見たことあるや」

って。

「どんな幽霊だったの?」

って訊いたら、
(ここからその友人の話です)

友人の家は、
地元で有名なレストランの斜め向かいにある。

ある日、犬の散歩をしようと家から出たら、
犬がある方向に向かって凄く吠え始めた。

「何かな?」

と思ってその方向を見たら、
電柱の陰から男性の幽霊が見ている。

その幽霊は戦争時代の人らしく、
あちこちから血を流している、
包帯だらけの人だった。

「また見たか」

と、友人はいつもの事だと対して驚かず、
散歩に出ようとしたら
斜め向かいのレストランから若い女の子2人が

『おいしかったね~♪』

とか言いながら出てきたんだって。

女の子が目の前に停めてある車に行き、
運転席と後ろの席を開けてゴソゴソと荷物を積んでいる時、
幽霊がその2人を見て、ニヤ~ッと笑い、
ヒュンッ!!!とすばしっこい動作で
その開けてあった後部席に乗り込んだそうだ。

そして、女の子たちは気付かないまま、
バタンとドアを閉めて行ってしまったそうだ。

幽霊を乗せたまま。

その幽霊がニヤ~ッと笑った時、
口が赤く耳まで裂けていて、
幽霊に馴れている彼女もさすがにゾッとしたと言っていた。

その後、その女の子達はどうなったかは知らない。

友人に言わせると、
幽霊を乗せた車やバスなどはけっこう走っており、
そんなに珍しい事ではないそう。

幽霊を乗せたら事故る、
何てお約束も必ずはないそうだし。

この話を聞いた自分も
『ギャーッ』って感じで相当怖かった。

知らないだけで(見えないだけで)
バンバン乗せているかも・・・と。

怖いながらも気になったのは、
幽霊も開いているドアから入るんだ、
という事w

スーッと通り抜けしそうだけどね。

しかし、電柱の陰から社内にヒュンッと入り込む姿は、
まるでディズニー映画のような動作だったと言っていた。
(後ろからつむじ風が舞ってそうなくらいw)

すんごいすばしっこくて、
それも恐ろしかったと言っていた。

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