3月末のある晩、会社に一人残っていた。

年度末でなんとしても
終わらせなければならない仕事があったのだ。

必死になっている最中に突然電話が鳴った。

外線のようだ。

時計を見ると深夜1時。

こんな時間に誰?と不審に思いながら、

私「はい○○企画課です。どちらさまですか?」
相手「。。。」

返事がない。

しばらく受話器を持って耳を澄ましたが、
なにも聞こえない。

なんだよ、こんな時間に間違い電話かよ、
こっちは忙しいのに!

ムッとしてちょっと乱暴に受話器を置き、仕事を再開した。

しばらくして、

「ピロロロ、ピロロロ。」

又電話だ。

さっきの奴か?、いい加減にしろよな!

「ハイ、○○企画課ですが!」

少し声を荒げて言った。

相手「。。。」

まただんまりだ。私は頭にきて、

「間違えたのなら一言あやまっても良いんじゃないですか!
無言なんてたちが悪いですよ!!」

と言ってガチャッと受話器を叩きつけた。

朝方ようやく仕事が終わり、
家に帰ると電話の留守録ランプが点滅している。

私は留守録再生ボタンを押した。

「午前1時10分、一件のメッセージがあります」

「すみません、すみません、すみません、すみません・・・」

弱々しい女の声で延々と謝る声が録音されていた。

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