俺が中学2年のときの話
たしか学ランだったから秋か冬のときなんだけど
学校が終わり帰宅すると1階に姉がいて
姉は俺に
「あたしの部屋から携帯の充電器を取ってきて」
と言ってきた
自分で取りにいけばいいのにと思いつつも
姉の部屋に向かった
そして姉の部屋の前に着きドアを開けた
そのとき生暖かい強い風が吹いてきた
部屋の中に入ると
秋の夕方とは思えないほど暑かったので窓を開けた
そのときさっきの風はなんだろうとふと思ったが
気にせず充電器を取り1階に戻った
1階で姉に充電器を渡すとき姉が
「あんた何か感じなかった?」
と聞いてきた
とりあえず風のことや
部屋の暑さについて言うと姉が
「やっぱりあんたも感じたんだ。
あたし今日部屋で落ち武者の幽霊見たんだよ」
と言ってきた
落ち武者かよ!
とつっこみたかったがやめた
姉はその日自分の部屋で寝たくないと言って
友達の家に泊まりに行ってしまったので
俺は好奇心からか姉の部屋で寝ることにした
案の定、夜目が覚めると金縛りにあっていた
そして目線を少し横に動かすと落ち武者がいた
うっそー!と心の中でつっこんだ
俺は小さい頃毎日幽霊を見ていたから
幽霊を見るのに慣れていたが
最後に見てから7年くらい経っていたので
ちょっとビビッた
しばらくすると
落ち武者は消えてしまった
俺も金縛りが解けて
異様に疲れていたので
すぐに寝てしまった
次の日親に言わないまま学校に行った
そして学校が終わり帰宅すると
父が俺に寄ってきて
「うさぎが野良犬に食べられた」
と言ってきた
うさぎは玄関で飼っていたため
野良犬に食べられるはずがない・・・
なぜ?
と父に聞くと
「俺は外にいたんだけど、
野良犬が家の前でいきなり狂ったように暴れ始めて
そのときちょうどおじいちゃんが玄関のドアを開けたら
うさぎがゲージを壊して脱走してきたんだよ。
それで犬が食べちゃった」
と説明した
俺は落ち武者の影響かなと
少し思いつつもスルーした
姉はその日も友達の家に泊まっていた
そのまた次の日俺が学校から帰ると姉が俺に
「今日霊媒師さんに除霊してもらったから
たぶんもう幽霊出ないよ」
と言ってきた
霊媒師なんて呼んだのかと思い詳しく聞くと
姉はこう説明してきた
その日いわゆる繁華街を友達と歩いているときに
突然霊媒師に呼び止められて
「今あなたの家に幽霊がいる。
なにか変なことなかった?」
と言われ
落ち武者が出たことを伝えると
「あんまりその霊はよくないから今から行きましょう」
と言ってきたらしい
とりあえず霊媒師なんて胡散臭いと思った姉は
断ろうとしたが霊媒師が
「本当はお金を取って除霊するんだけど
今回はそんなこと言ってられない
無料でいいから今すぐに行って除霊しましょう」
と言ってきた
相変わらず半信半疑だったが
偶然にしてはおかしいし
無料ということで霊媒師に除霊を頼んだ
家に着くとすぐに姉の部屋の場所を当て
そこで除霊が始まった
除霊の内容については詳しく聞いていないのでわからないが
30分ほどで終わったらしい
霊媒師いわく
「これでもう大丈夫ですよ。
それにしても今日あなたに会えたのは偶然じゃなくて
必然だったのかも」
みたいなことを言っていたらしい
でも本当に無料でやってくれそのまま帰っていった
確かにそのあと家ではなにも起きなくなった
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コメント
コメント一覧 (25)
「それで犬が食べちゃった」
で、ちょっと (^q^)
それにしても、うさちゃんは災難でした。
小さい時飼ってた犬
1日あれば誰でも思い付きそうな物語だなオイ
悪かった。書き方のインパクトに気をとられて、想像はしてなかった (ノ_・,)
姉が古戦場跡にでも、肝試しに行ったのか?
落武者だから、幕末でも150年、戦国時代なら450年は経っているはず。
矢が刺さってたなら タイトルを勝手に…乱世に散った儚い夢 the落武者。
矢が刺さってないなら…趣味の時間theコスプ霊~…と命名…合戦
霊媒師はそこらじゅうに溢れていると思われる
高校生が「いい加減死んだ事に気付け」と言葉で祓えたり
主婦が霊媒師にスカウトされることも有るようですからw
うむ、そこら辺の坊さんや神主さんは、みんなお祓いができるらしい・・・
恐竜やネアンデルタール人の霊がいないのは、時間が経ちすぎると摩耗するかららしい・・・。
今時、ただ程怖いモノはない。
カネは払っていないかもしれないが、話しての個人情報を報酬としてとられたのかもしれない。
除霊されたけどw
なお、その際の霊媒師の目的は不明。
霊媒師これはよくない物が憑いてます。