高校のとき、
ものすごく成績が悪かった自分は
中間テストも期末テストも一夜漬けがメインでした。

その頃っていわゆるCDラジカセが
オーディオ機器のメインで深夜だと
オールナイトニッポンとか、そんな時代です。

徹夜なのでラジオつけっぱでカリカリやってたら、
ふっとラジオからの音が途切れました

およ?ってラジカセ見ると丁度3時だった。

あ~番組の切れ間で音が途切れたんだな~と解釈したんだけど
同時に嫌なことも思い出した。

授業の序盤に教師が軽く雑談することがよくあったんだけど、
その中の話のひとつに
人が一番よく死ぬ時間帯が3時って話があったんです。

だから嫌な時間帯に時計見ちゃったな~って思ったら
いきなり

「バタン!」

って凄い大きな音がしたんです。

反射的に音の方振り向いたら
ドアが閉まってるだけ。

いや元々閉まってたんだけど
音のほうもドアの音じゃないのは判った。

たぶん鳴ったのはドアの向こうにある
洗面台の下にある洗剤とか入れておく収納の扉だと思った。

わかるかな?

しゃがんで出し入れするあの小さい戸棚。

あれです。

あれって磁石でいっつも閉じられてる状態のものだったんだけど
それが閉じたような気がした。

開いた状態だったっけ?

それがなんかの拍子で戻ったのかな?

実際????な感覚。

そしたらまた

「バタン!」

って鳴ったんです。

この辺でもう怖くなって凍り付いてた。

1度の音なら説明も付くけど
2度も鳴るなんて想像外だった。

金縛りにはならなかったけど
ドア見つめたまま動けなかった。

少し間をおいてまた

「バタン!」

漫画なら・・・ってな具合に
この辺でもう状況の推移を見守るだけ
(見えないけど)になってた。

「バタン!」

鳴るタイミングがだんだん早くなっていってるんです

「バタン!・・・バタン!」

しまいにはもう

「バタンバタンバタバタバタババババババババ!」

滅茶苦茶早くなっていったんです。

突然ピタリと鳴り止んだけど、
とてもドア開けて見る勇気は無かった

いつのまにかラジオからも音が流れてて、
どってことのない雰囲気に戻ってた。

体験はこれでおしまいです(ごめん)。

とにかく怖かったんです。

みんなすごいと思う、
だってみんなならあの時きっとドア開けてるでしょう?

自分には無理です。

ここが絶対の境界だと今でも感じてます。

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