小学4年か、5年の夏休みだったと思う。
両親の仲がうまくいかなくなり、
色々あって、半月あまり父親の実家に預けられた。
祖父も祖母も優しくしてくれたので
寂しくはなかった。
特に祖父は、
釣りの好きなオレを気に入ってくれていた。
(どうもオレの父親は、釣りが好きじゃなかったらしい)
今日は朝方○×の港、
明日は夕方△□の磯、
そんな感じで色々な釣り場で釣りの秘訣を教えてくれた。
「アキ(←オレ)はなかなか筋が良いわ、
タケ(←父)は全然駄目だったがな・・・」
そう言って笑う祖父の顔を見ると、
オレも嬉しくなる。
続きを読む