私が小学1年の冬、
弟を産むため母は入院していて、
私は登校時、誰もいない家を一人で出るのがなんとなく嫌で、
父もまだ幼い私がちゃんと施錠して家を出られるか不安だったみたいで、
しばらく父の出勤時間に合わせて、
普通の子の登校時間より一時間くらい早く登校してたのね。
教室はガランとしてて、
私は電気を点けて、
ランドセルをしまう。
特にやることもないから、
本を読んだり、自由帳に絵を描いたり、
鼻歌を歌ったりして、
誰かが登校してくるのを待ってた。
ある日、
一人で黒板に落書きをして時間を潰してたら、
背後で
「コラッ」
って声がしたのね。
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