とある恋人同士が結婚して、
マイホームまでの繋ぎにと
アパートに新居を構えた頃のことです。
2階建ての木造という
絵に描いたようなボロアパートの階段は、
タンスを運び込む際、キイキイといやな音をたて、
何となく薄気味悪さを感じさせました。
アパートの住人に挨拶に廻らなければと思っていた矢先、
若奥さんが体調を崩し、
実際にお隣さんを訪ねたのは2日後のことだったそうです。
挨拶が遅れたのが気に障ったようで、
どうも嫌な顔をされてしまった…
しょんぼりと頭を垂れる奥さんを、旦那さんは
「どうせすぐ越すのだから」
と慰めました。
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