時々仕事で、老人介護施設に出向く。

そこには重度の痴呆の老人を集めた階があり、
叫んだり泣いたりと、かなり騒がしい階である

そこで介護職員と打ち合わせをしていたら、
横で座っていたおじいちゃんが、

「よんどりっとわぁん!」

僕は唖然とした。

「よんどりっとわぁん」

これは僕が子供の頃、
弟とふざけて踊っていたときに使っていた言葉だ。

その言葉に何の意味もなく、
考えたのも僕であったはずだ。

この言葉を知っているのは僕と弟だけのはず。

幼かった弟は忘れているかもしれない。

恥ずかしいが、弟と二人きりのときにだけ、
ゲラゲラ笑いながら踊りまくっていた。

おじいちゃんは僕の顔を凝視して、
手を振り上げながらまるで踊るかのように、

「よんどりっとわぁん」

これって偶然なのだろうか。

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