今でもトラウマになってる話。

小学生の時、
いつも遊んでるグループの中で、
ある日ちょっとした喧嘩をしてしまって孤立した。

放課後一人で本屋で立ち読みをしてると、
同じクラスの全然目立たない男の子も立ち読みしてて、
話しかけると一緒に遊ぶことになった。

「公園行こう」

と言って本屋を出たけど、
暫くしたら雨が降ってきて、
で、そいつんちが近いからって、
そいつんち行ったの。

普段は誰も遊びにこないらしく喜んでたな。

家は古い平屋で狭くはないけど、
掃除してんの?ってくらい散らかってた。

で、そいつの部屋行ったんだけど、
玩具とかゲームとか何もないの。

俺が結構テンション下がってたらトランプ持ってきて、
まあトランプでいいわって、
ポーカーとかおいちょカブとかやってた。

暫く遊んでると、
そいつの母ちゃんが麦茶持ってきた。

「あら~お友達?○○君って言うの?
タカシと仲良くしてあげてね」

って。

「はい。ありがとうございます」

ってお茶貰うけど糞不味い。

苦いしょっぱいとろみつき。

何これ麦茶?

何か変な味するわって飲まなかった。

つーか気がついたら、
やたら小蠅が多いのよ。

ブヨみたいに飛んでる。

麦茶のグラスにも入ったので、
麦茶いらんって良い言い訳になった。

外は雨なのに電気代をケチってか家は薄暗いし、
なんだかな~みたいな感じでトランプしてた。

で、何となく家族の話になって、
父ちゃんは何でも仕事で遠いとこにいて、
家には母ちゃんと妹、
あと寝たきりの爺ちゃんって話になった。

「あー母ちゃん以外に人居たんだ~」

「妹はまだ学校だけど、爺ちゃんがね」

「へ~」

って。

んで、暫く遊んで夕方、
雨も止みつつあるし帰るかな?ってなって、
帰る前に

「トイレ借りていい?」

って言ったの。

「うん、いいよ…」

ってしぶしぶ的な感じ。

トイレがちょっと長い廊下の突き当たりで、
右手が襖の部屋なの。

んで、そこら辺がまた強烈に臭い。

何ていうか、
超足が臭い人が雨の日に1日履いて熟成されて
マイスターな仕上がりの靴下に、
全身包まって寝るくらい臭い。

鼻押さえながら、
まじかよこれって感じで雨上がりの廊下を歩いてたら、
脇の襖の中からコツッコツッって、
何かぶつけるみたいな音するの。

何だろう?ここが爺ちゃんの部屋?何か呼んでる?って思って、
しゃがんで細く襖開けて覗いた。

悪戯心もあったんだけど。
部屋の中は明かりもなく、
襖の隙間から漏れる明かりで薄ぼんやり見えたんだけど、
奥に布団敷いてあって誰か寝てた。

でも、変なの。

顔に布がかぶせてあんのさ。

死んだ時みたいに。

で蝿が、小蠅じゃなくて
大きな蝿がすごい数ブンブン飛び回って、
小さな虫も這い回ってて。
コツコツ音を立ててたのは、
そいつらが襖にぶつかる音だった。

中がまたさらに臭い。

ゲロともウンコとも区別つかないような匂いが充満してた。

子供心にヤバいって思って直ぐ閉めたんだけど、
立ち上がってトイレ入ろうとしたら、
直ぐ横におばさんが、
さっきと違ってなんか凄い怖い顔でこっちを睨んでる。

「トイレこっちよ」

って言うから、

「あ、はいすいません」

ってトイレ借りて、
そそくさ退散した。

そんだけの話なんだけど、
この時を強烈に思い出したことが今までに二度ある。

一度目は、
何だったかの宗教で、死人が生き返るからって、
ミイラをずっと家の中に寝かしてたってニュースを見た時、

そして、
死人年金受領詐欺がニュースになった時。

その日家に帰ったら、母ちゃんに

「何処行ってたの?臭いよあんた」

って言われて、

「○○君のうち」

って言ったら暫く無言になって、

「○○君とはあまり遊ばない方がいいかも。
あそこのお母さん宗教熱心だから…」

みたいなことを言ってて驚いた。

俺が普段遊んでる、
超がつく悪ガキどもには何も言わないのに、みたいな。

以上です。

落ちも何も無くてすまん。

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