昔ゲーセンで働いてたんやが、
月末はいつも営業終わった深夜に、
機械のコインインアウトの集計とってるんや。

そのゲーセンはL時型になってて、
奥の方は壁一枚向こうにマンションがある。

で、
ワイはいつも奥側からその集計をやってたわけやけど、
ある月から誰かに見られてるきがしてきた。

それもめっちゃプレッシャーがかかって、
心臓がつかまれてる感じがするくらいの視線。

気配は奥の壁の方からするんやけど
もちろん誰もいない。

そんな状態が3、4ヶ月くらい続いて
ワイもやりたくないなぁとか思ってた矢先、
店に苦情が入った。

『営業後なのに五月蠅い』

集計作業ってのは機器の電源入れてないと出来ないから、
全部の集計とるまで店の電源は落とせなくて、
音を出しっぱなしのゲームもあったわけや。

でもその苦情入ってから音が大きい機器から集計、
とったらすぐ機器ごとに個別電源切るように。

おかげで手間がめっちゃ増えたけど
音の問題は解決した。

それからはあの月末の潰されるようなプレッシャーも感じなくなった。

たぶん音でいらついてた
向こう側の住人の怒りが伝わったんやろなぁって思ってる。

【意味怖】意味がわかると怖い話の最新記事