ニ十数年前の話。
夕方、田舎の一本道を車で走ってると、
前からシベリアン・ハスキーがトコトコ走ってきた。
その頃、ハスキーは
いわゆる流行りの犬種で多く飼われていたけど、
ハンパない運動量が必要な犬なので、
持て余した飼い主が捨てたり、
犬の方が飼い主に見切りつけて脱走って話がよくあった。
うちの旦那は犬好きで、
呆れるくらいのジョギングマニアなので、
そういうハスキーを過去に二度保護した。
その日のハスキーもきっと同じ境遇だろうと、
即車をUターンさせたが、
数秒前に居たハスキーがどこにも居ない。
田んぼの真ん中の一本道で、
隠れる場所なんてない。
旦那と二人、おかしいねって言いながら
進路戻してしばらく行くと、動物霊園があった。
きっと戻りたい場所がある、
幸せな犬だったんだろうな…
そう思ってちょっとホッとした。
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コメント
コメント一覧 (5)
まぁよく考えたら幽霊=成仏できてないわけなんだけど(汗)飼い犬の幽霊の場合は化けて出るくらい飼主との絆が深いってことなんだよな~( ノД`)…
おそらく投稿主の考察の通り、シベリアンハスキーの霊は愛するご主人の元へ帰ろうとしていたんだろう。
願わくば、シベリアンハスキーの霊が無事に自宅に戻れて、今は安らかに眠れていますように…(>人<)
微笑ましく思いながら眺めていてふと目を離したら
犬の姿だけが消えてしまったという話を2、3知っている。
死後も飼い主のそばでいつものように暮らしてるらしい。
亡くした飼い主よ泣くな。