これは僕のおばちゃん(以下T)の学生の頃の話。
T達の修学旅行は多数決で旅行地が決まり、
長崎に行く事になった。
着いた旅館は山の中腹ほどにあり、
街の明かりが見えて綺麗だった。
大きなガラス窓から夜景を見ていたTは、
ふと窓の下を見た。
真っ暗で何も見えなかったらしいが、
スグに目が慣れて何があるのか把握できた。
あたり一面に並ぶ墓石。
皆が騒ぎだし騒然とする中、
一人の女子生徒が悲鳴をあげ座り込んでしまった。
「先生!いま外を頭のない人が通りました!!」
と半狂乱で叫び出す。
その場にいた生徒達はパニックに陥り、
収拾困難な状態に。
その後、
先生の一言によりパニックは静まり、
なんとか修学旅行をこなして帰って来たらしい。
俺「へぇ~凄い先生だったんだ」
T「でもなぁ……先生、とっさの一言が、
『おいお前ら!
世の中には手や足が無い人もいるんだから、
頭がない人がいてもおかしくない!!』
だったけどね」
俺「……」
人間パニックになると恐ろしい事を口に出すものですね。
そして何の因果かその先生、
今年僕らの修学旅行の引率に決定しました。
修学旅行休もうか本気で迷ってます……
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コメント
コメント一覧 (10)
とはいえ、長崎と聞くと、原爆の犠牲者かと思ってしまったよ。
少しの間は動きまわったり
出来るが、人間だと少し怖いなぁ
頭がないわけじゃない
でも、池袋には頭のないライダーが走ってるからな
まあいるんじゃないか?
凍りつくような事態なのを、「あ、そっか!!」と落ち着かせてくれて。
先生、GJ!!
後で考えると変だけど、ソレでいいんだよな。
良い先生じゃないか