俺、残業していて帰りが非常に遅くなった。

車内は人もまばらで俺は席に座って
ゆっくり読書の時間を楽しむことが出来た。

横浜を過ぎて新川崎に向かう長い時間の間本を読んでいた。

俺のいる車内には3人の乗客がいた。

車両の間にあるドアが開く音がしてどん!と
何かが落ちる音がしたように思う。

かららららら・・・と音がする。

誰かが置きっぱなしにした空き缶だと思った。

マナーが悪い香具師が多い。

俺は本から目を離し、
空き缶を拾って駅に捨てようと思った。

転がってきたのは空き缶ではなかった。

顔は見えないがもしゃっとした髪の毛の生えた
生首のような物体だった。

それが隣の車両に向かって転がっていった・・・。

がん!と音がしてまたからららら・・・と
音を立ててそれは戻ってきた。

他の乗客は寝てるか気が付いてないか関心がないかのどれかだった。

今度はそれを見ないように本に目を移し新川崎で速攻で降りた。

降りる瞬間に、また向こうの車両のドアに
ドンという音がしてかららららら・・・と
戻ってくる音が聞こえた。

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