あんまり信用ならん話なんですけど……

友人がどこからか仕入れてきた話。

結構霊感のある一人の男がいたらしい。

そいつがふと夜中に目を覚ますと、
天井に顔がびっしり埋まっていた。

まあそいつはもう慣れたもんで、
ひとつひとつ顔を見ていったそうだ。

ほとんどの顔は見覚えのない奴で、
にたにた笑ったり、無表情だったり、
喜怒哀楽のプラネタリウムって感じ。

ただ、明らかにこちらを意識してるのは確かだった。

その中にひとつ、
異様な顔があるのに男は気づいた。

その顔は何かを必死に叫んでいて(声は聞こえないらしい)、
どうやら『助けてくれ!』って叫んでるようだった。

そしたら周りの顔が急にすごい形相になって、
その叫んでる顔をぎゅうぎゅう押し始めた。

それが気持ち悪いのなんの、
口で言い表せない程だったって。
さすがに慣れてる男も目を瞑ってしまった。

すると天井から(恐らくあの顔?)、
身の毛もよだつような恐ろしい叫び声が聴こえた。

男はそのまま失神してしまった。

という話。

中途半端だし、ひたすら気持ち悪いだけの話という……

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