大学の図書館で働き始めた時の話。

破かれたり、塗れた後のあるボロボロにされている本があるよと
学生に言われ、その本があるという本棚を探していた。

ひとつひとつ開いて確認していると、
隣に人の気配が。

横目で見ると背の高い若い男。

初めて見る子だなと思いつつ作業をしてると、

「えどがわらんぽ」

とボソッと聞こえた。

はい?と思って横を見ると誰もいなかった。

まさか、ボロボロの本が江戸川乱歩だと教えてくれたのか!?
と思って探したが、違っててガッカリした。

この話を先輩にすると、

「ああ、はいはい江戸川乱歩ね」

って感じ。

何人か体験したことがあるとか。

結構イケメンぽかったのでもう一度会いたい。

【意味怖】意味がわかると怖い話の最新記事