私の夫の母が数年前に急死した時の話です。

誰も思いもかけなかった死だったから、
悲しいと言うよりも大慌てだった。

夫とその兄も、葬儀の準備、
呆然としている父の世話、押し寄せて来る親戚の相手と、
悲しんでいるヒマもないほど慌ただしかった。

葬儀もなんとか無事済ませ、
夫と私は家に帰ってきて、
しみじみと亡き母の事を語っていた所、夫が言い出した。

「通夜の夜、うとうとしてたら、母ちゃんが夢に出てきてさ、
『どうして死んじゃったんだよ』って言ったら、
『死んでないよ。ちょっと旅行に出ただけだよ』って言ってた」

旅行の好きなお母さんだったから。

忙しい、忙しいばかり言わないで、
もっといろいろどこか連れて行ってあげれば良かった・・・涙


四十九日。

法要も無事済んで、親戚連中も帰り、
夫と私、兄夫婦、父の5人でお茶を飲んでいた所、
ふいに兄が言い出した。

「通夜の夜、母ちゃんの夢見たよ。
なんか、旅行へ行くって言ってた」

夫が

「俺もその夢見た!兄貴も見たのか!
・・・父ちゃん、何か見なかったか?」と聞くと、

父は
「俺ぁ、いったん寝付いだら、カミナリ落ちてもわがんねぇし」

・・・そういう問題・・・なのかな?

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