某予備校教師から聞いた話 

寝台列車で移動中、偶然友人が乗っていた。 

当然の流れで酒盛直行。 

かなり酔いも回ったころ、ちょうど長いトンネルに差し掛かった。 
気持ちよかったので窓を開けてたそうだが、
(寝台列車って窓が開くのか?と書いてて疑問) 
轟々と風の音に混じって、たしかに男の声が聞こえた。
 
(なんて言ったかは忘れた、スマソ) 
(確か、コロスとかだったとおもふ) 

酔いのせいかと思ったが、友人も聴こえたと言う。 

その後、酔いが回ってそのまま寝てしまった。 

数時間後目が覚めると友人はいなくなっていた。 

先に降りたのだろうと思い、起き上がろうとするが、起き上がれない。 

酔いも残っていたが、かなりの熱があった。 

目的の駅に着いたが、頭痛と吐き気がする。 

もともと霊感が強かったので、すぐについてきたのだとわかった。 

家に帰るとすぐに塩で清め、お経を唱えたが熱が下がらず、三日ほど寝込んだ。 

ようやく体調も戻ったころ、警察から電話があった。 

友人はあの列車で会った日を最後に行方不明らしい。 

彼の荷物は列車の中にそのまま残されていたそうだ。 

今も行方不明だそうでせう。 

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