友人から聞いた話。

友人が小3の頃、
近所に入ってはいけないと言われていた廃工場があったのだが、
ガキの常として当然、
入り込んで探検しようという話になった。

中に入ると当然荒れ果てていたのだが、
一部屋、職員の休憩室のような畳の間があり、
そこだけほこり一つ無くきれいに片付いており、
ちゃぶ台の上には、
今いれたばかりのように湯気のたったお茶と、
最中のような茶菓子がいくつか置いてあったそうだ。

バカガキだった彼は、
これ幸いとその菓子を食ったうえ、
味をしめて何回か出かけたそうだが、
そのたびに人気は無いのに、
いれたばかりの茶と菓子は置かれてあったそうだ。

今思えば、
不思議でならないと彼は語っている。

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