昔の話であまり恐くないが、
思い出す事があったので吐き出してみる。

私とオタ友Aは共に零感。

互いに趣味で書いたのをFAXで交換し合う仲だった。

しかし私は曰く付き物件への当選確率が高いらしく、
当時は夜になると誰も居ない台所で洗い物をする音が聞こえたり、
きっちり締めたドアが勝手に開いたりするけど、
立地条件最高な部屋に住んでいた。

地上波で初めてリングが放送された時の事、
放送途中から「ピシッ、ピシッ」と、
聞き慣れない軋む音が天井の角から響き始め、

映画終了後にTVを消してマンガを読んでいると、
いきなり甲高い女性の笑い声がTVのスピーカーから響き、
ドア向こうの廊下では子供が走るような音が聞こえた。

私は見えなければOKだし、
見た事もなかったので気にせず、
トイレ行ってから寝ることにして廊下に出たら、
思いっきり知らない子が廊下の真ん中に立ってた。

初のお姿発見も、
透けてたが貞子よりも可愛い幼女だったから良しとして、
すり抜けてトイレへ。

終わってからトイレ前で待ち構えていた幼女には流石にパニックになって、
慌てて部屋に戻り、半泣きでAに電話して助けを求めた。

Aは落ち着いて話を聞いてくれ、
『少し待ってろ!』と頼もしい言葉を残して電話を切った。

暫くするとFAXが送られてきたので見ると、
『おふだ あくりょうたいさん』と書かれ、
他には左手(Aは右利き)で描いたようならくがきが描かれていた。

ぜんぜん心配してくれてないのがありありとしてて、
再度Aに電話したら
『貼って寝ろ。寝れば見えない』と冷たくあしらわれ、
こっちもそれで自棄になって、ドアに貼ってベッドに潜り込んだ。

音はピタリと止んだ。

それどころか、
翌日からは洗い物の音は聞こえず、
ドアが勝手に開くことさえもなくなった。

Aのらくがき御札は部屋を引っ越すまでの数年間、
感熱紙が劣化すると新しいのを送ってもらって張り替えながら、
ずっとドアに張られたままだった。

引っ越し先での現象にも、
強化版らくがき御札(Aの家に行って直に描いてもらった)は
やはりかなりの効果があった。

それから五年経ってのここ数日、
寝ようとすると毎晩知らない女に乗られて困ったので、
額の後ろに貼ってた御札を確認したが、
何故かAの御札が見当たらない('A`)

一人暮らしなので誰かに捨てられるはずない。

Aは去年から全く連絡が取れなくなってる。

びっくりするほどユートピアに安眠生活を賭けてみるべきかどうかが、
今最大の悩み。

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