数年前の話です。
母を車で勤務先に迎えに行き、
実家に送ろうとした時の事です。
途中片側1車線ずつの道路で、
下り坂ブラインドカーブの手前で車が突然激しいノッキングをしました。
びっくりするほどのガックンガックンと激しいノッキングで停車。
助手席にいた母が
「何?」と聞くのと同時位に、
ものすごいスピードオーバーの車がセンターラインを飛び出して
こちらの車線、私の車の真正面に。
停車している私たちと、
向こうの車を運転する青年と正面で目が合い、
私の右側を猛スピードでかすめるように
ぎりぎりで反対車線に戻っていきました。
横をすり抜けていく車の青年が
『やばい!』的に怯えた目をしていたのが忘れられません。
母が震える声で
「どうして!?どうしてわかったの!」
と私に言ったのですが、
私にももちろんわかりません。
そのまま母に
「…車が…停まった…」
と言うのが精一杯でした。
私もあまりの出来事に手足の震えが止まらず、
すぐに車を動かせませんでした。
車が停まってくれなければ
正面衝突は避けられなかった状態です。
とても大事にしている車なので、
一人になった時に何度もお礼を言いました。
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