京都の某国道を西に向かい坂を登ると、
旧街道とクロスする地点がある。

原チャリなどで走るとわかるが、
そこはなにやらヒヤッと空気が変わるのがわかる。

昔ならそのあたりはこの世とあちらの中間といったところだった...。

その竹林に囲まれた地点の出来事。

友人達が車を2台連ねて街から大学への帰り道、その国道を通り、
先行車はそのクロス地点の少し前に、
後続車が続いているのを確認していた。

そして大学に着き、先着組はとりあえず学食へ向かった。

しばらくして、

「あいつら(後続車)遅いやん。」

と一人が言った。

「信号でもひっかかってんのやろ。」

まぁ、そんなとこだろうと皆思っていた。

しかし、15分たっても、20分たっても現れない。

「喫茶店でも寄ってんのかなぁ..」

そして小一時間経った頃、彼らはやっと到着した。

「どこ行っとってん!」

「なんや自分らだけ寄り道して」

と口々にいうヤツラに彼らはキョトンとした顔で、

「何言ってんねん。すぐ後走ってたやん。」

「またまた、そんなこと言ってー。」

と、返していた先着組だが、どうも違うらしい。

彼らは本当に続いて走って来たつもりなのだった。

一時間もの間、どこに行っていたのだろう...。

ちなみに大学周辺はもと竹林の山だらけだったが、
今はすっかり住宅地となっている。

開発されていた頃、人骨がごろごろと発見されたことを知らずに、
住んでいる人も多かろう。

寺の一つも建てないとまずいのではないだろうか...

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