ほんとに小さい頃、
家に母方のバァチャンが良く来てた。
色んな昔話を寝る前にしてくれて、
ワクワクしたのをおぼえてる。
全部ジィチャンが主人公になってるんだけど....
例えば、
ジィチャンが夜に田んぼの畦道を歩いていたら突然、
顔に冷たいこんにゃくみたいなものが「ぺろ~ん」ってくっついて来て、
驚いたジィチャンが、腰に差していた刀で切り払って、
家まで逃げてきてバァチャンに報告。
次の朝2人で恐る恐る見に行くと、
そこに狢が血を流して死んでいたとかね。
大人になって思い返すと、
良くある昔話だったんだけども、
そんな中で一つだけ「?」と思う話がある。
ある晩ジィチャンが寄り合いに出かけて、
かなり遅くなってから帰ってきたんだと。
それも激怒しながら。
「○○は絶対に許さない!酷い目にあわせるっ!」
とかなんとか言って、
目を吊り上げて怒ってるジィチャンを見て、
のんきなバァチャンは
「何をあんなに怒ってるのかなぁ」
なんて思ってた。
するとジィチャンは台所から塩壺を持ってきて、
部屋のすみで何やらブツブツ言いながら塩をイヂリだしたから、
バァチャンは、怒りすぎて少しオカシクなっちゃったのか、
と流石に心配になったんだって。
ヒトシキリ塩をいぢると、
ジィチャンは
「寝るっ」
と言って寝ちゃった。
バァチャンも「?」とか思いながらも寝た。
その次の日、
近所の人から
「○○さん家が火事だして、
家も納屋も全部焼けたんだって」
と聞いたンダヨォ~
バァチャンおっかなくて誰にも言えなかったぁ~
でも誰も死ななくてホットしたんだぁ
だって。
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コメント
コメント一覧 (7)
ばあちゃん素敵ですね
お祖父ちゃんが存命なら、本人からも話が聞きたいところだね。
その火事を本当にお祖父さんが起こしたなら、
お祖父さん、かなりヤバイ人。
放火は絶対ダメだと思う。
『赤い鳥』誌みたいな。(←誉めてます)