私と友達数人が実際に体験した話です。

私達は死ぬほど怖かったので失礼します。

夜の林海学校での事です。

部屋の外に長いベランダ(他の部屋とも繋がってる)
があって見晴らしが良い場所でした。

ベランダが繋がってるのですが、
ベランダ沿いの他の部屋は全部、無人でした。

私達の班だけ少し離れた場所に収容されたみたいです。

今思えば運が悪かったです。

夜の自由時間に私は友達と2人でベランダに出ました。

角部屋だったので、長いベランダの端に立っていました。

中に居た同じ部屋の友人らが悪戯で鍵をかけました。

初めは笑いながら「開けろよ~」とか言っていました。

3分くらい立っても開けないので、イライラしてきました。

すると一緒にベランダに出ていた友達が、私の肩を激しく叩きました。

叩く力が強かったので、ムカっときて「なんだよ」と振り返ると、
いや、振り返る瞬間に左の方に白っぽいモノが見えました。

よく見ると上半身半分だけの、
白く半透明の人影みたいのが、こっちに向ってきました。

その時は距離で言うと15~20メートルはあったと思います。

近付いて来るスピードはゆっくりです。

ネコがゆったり歩くくらいのスピードです。

近付いて来るにつれ、顔の輪郭がはっきり見えました。

目は虚ろな中年くらいの痩せた男に見えました。

はっきり見えたと同時に、一気に恐怖が絶頂に達しました。

友人と私は必死にサッシ戸を叩いて、中の友人らに訴えました。

確か

「はやく開けてくれ!」
「早くしろ!」

とか言いました

中の1人友人は冗談だと思ったらしく、
笑いながらゆっくり近付いてきました。

中の友人の1人がガラス越しに私達が指を指してる方を見ました。

その友人も笑い顔から恐怖の顔に変わりました。

この表情の移り変わりも怖かった。

中の友人の1人はすぐに戸を開けました。

もう白い影は5メートル位まで近づいてました。

私と友人は倒れるように中に入りました
(私は腰が抜けてた)。

他のトランプをしたり談笑したりしていた友人らも、
ただならぬ雰囲気に皆、一斉にこっちを見ました
(確か12、3人いました)。

戸を開けた友人が

「外!・・外!」

と他の友人に訴えました。

外にいた私と友人は、その場にへたり込んで声も出ませんでした。

ほんの少しシーンとした間がありました。

普通の幽霊話ではそのまま消えるのでしょうが、
私達の場合は違いました。

シーンとした間の後に、白い影は普通に出ました。

部屋の中は一気に騒然としました。

白い影はそのまま真直ぐと突き当たりの壁に消えていきました。

その後、誰かが先生や他の部屋の生徒に報告したと思います。

他の部屋の生徒が押し掛けて来て大変でした
(正直ウザかった)。

先生の態度は半信半疑でしたが、部屋の全員が目撃したので、
多分、信じたとは思います。

先生曰く、人数が余っての特別の部屋(フロア)との事ですので、
前にも同じような事件があったのかも(先生も知っていた?)。

管理人のおじさんに聞いたのですが、ノーコメントでした。

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