深夜ラジオドラマ聞いて、ふと思い出した話。

ラジオドラマでは、
姉弟で川遊びに行って、姉が目を離した隙に弟が水死し、
姉はいつまでも悔やみ続けるという話だったが、
川遊び育ちから言わせて頂くと、目を離さなくても死ぬヤツは死ぬ。


小学校の頃、友達と5人で滝のある川で遊んでいた。

深いところに行くときは、
5人で手を繋いで輪になっていたんだが、
深いところから戻ってきたときに、
水深70センチぐらいのお臍周辺に水が来ている浅瀬で、
一人がいきなりずぼっと水に潜っちゃった。

そんでもって、
私らも深みへとすごい力で引っ張られた。

うわーなんだこりゃーやばいってんで、
皆手を離してしまった。

で、近くの釣り人なんかに助けを求めて、
友達はなんとか気を失った状態で見つかったのだが、
救急車が沢まであがってくると時間がかかるから、
釣り人さんが車に乗せて、救急車と出会うところまで行くという。

どうせ一本道だしね。

ところが、一本道であるはずなのに、
救急車は釣り人さんの車とすれ違わないであがって来ちゃった。

へんだなーおかしいなーと思っていたら、
釣り人さんの車は途中で崖から転落していたんだ。

結局友達は、
川の中から冷たくなって見つかったよ。

子供心に、その日死ぬヤツは必ず死ぬんだって思った。

親父は地元民だから、

「そこの主に気に入られたら絶対連れて行かれる」

って言ってた。

夏になるとねー、思い出すんだよね……。

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