じいちゃんから聞いた話。

じいちゃんが小学生の時、
学校からの帰り道の途中で火の玉を見つけた。

イタズラ心に火が付いたじいちゃんは、
火の玉に向かって小石を投げたり、
木の枝で突いたりしたそうな。

ゆらゆらとじいちゃんから遠ざかる火の玉を追いかけ、
執拗に小石を投げたり、木の枝で叩いたりする。

追いかけっこがしばらく続き、
火の玉は畑の端にあった肥溜めまできたところで急に止まり、
スルスルと肥溜めの中に消えていった。

ボカーン!

肥溜めが爆発して、
じいちゃんは糞まみれになった。

じいちゃんはそれ以来、
火の玉が大嫌いになった。

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