Kさんに聞いた話。

Kさんの父親は若い頃炭焼きを生業としていて、
山の斜面に築いた窯で良質の炭を焼いていた。

腕前は名人級だったが、
それでも年に数回は生焼けの炭ができてしまう。

どうやら窯の中の温度にムラが生じているようで、
生焼けの炭は火口から奥へと一直線に並んでいる。

そして、そんな時は決まって
麓の集落で死人が出ていた。

「どうもね…何かの通り道に窯を築いてしまったらしい」

父親は常々そう言って嘆いていたそうだ。

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