うちにたまたま祖母の友人がやってきた時の話。
その人は庭を通って玄関の前まで来たのだが、
留守なのか誰も出てこない。
どころか、来客のたびに吠えまくる犬の鳴き声すら聞こえない。
留守だろうかと考えていると、
庭に面した大窓のある部屋(因みに俺の部屋)に
初老の男性が立っていた。
彼は窓ガラス越しにその人を見ており、
そして窓を開ける事すらせずに部屋の中から
「この家の人達は皆出かけていますよ」
と言ってきた。
祖母の友人は『ちょっと変だな』と思いながらも、
留守を頼まれた親戚か何かだろうと思い帰ったのだそうだ。
…が。
我が家の誰もそんな人物に心当たりはないし、
そもそもその時期に家が完全に留守になった事もない。
初老の男性といったら
うちには父しかいない(祖父は既に他界)がその人は父を知ってるし、
父本人にも覚えが無いし。
というかそもそも窓ガラス越しに客の対応なんかしない。
更に元お隣さんな人なので、
家を間違えたともちょっと考えにくかったりする。
ついでに言えば家に誰か侵入したような形跡も、
盗まれたものもない。
まあ泥棒が客の応対するとは思えんが。
因みに友人に話してみたら、
そんな話を夕食時の笑い話にして楽しむお前ら家族の感性が
一番怖いと言われてしまった。
【意味怖】意味がわかると怖い話の最新記事
コメント
コメント一覧 (5)
離婚して実家に出戻り犬も飼えない未来を
阻止するのだ!
>父本人にも覚えが無いし。
その祖父が有力候補だけど
それならそうで、その人は祖父を知っていたのか
初老と言うが何歳くらいで、生前の時間系列から考えると、いつ頃になるのか、
その辺の検証をすべきだと思う。
ただそれなだけなら「ただの幽霊」で済むけど、みんなその時間(犬も多分)家にいたと言うことを考えると、隣人がタイムリープしたか、異次元に転移したかの可能性の方が高い。
4.
>更に元お隣さんな人なので、
>家を間違えたともちょっと考えにくかったりする。
幽霊にしたって、他人か親族かで全然意味が違うでしょ。