この春に某病院から
うちの会社へ転職してきたA君(医者や看護師ではなく事務)。
前職よりも条件の悪いうちへどうして?とたずねたら、
「僕、病院はどうしてもダメで」とのこと。
以下はA君の話。
その日、A君は夜勤だった。
救急車で交通事故の重傷患者が運ばれてきた。
身元の確認よりも手当が急がれる状況だったそうだ。
患者の持ち物は
とりあえずA君がいる事務室の金庫に収納。
引き続いて事務仕事をするA君。
事務室にはA君ひとりだけ。
と、そのとき誰も座っていない椅子
(脚にキャスターがついているよくあるタイプ)がガーッと滑って、
事務室隅の金庫に激突した。
さらに信じられないことに、
椅子はそのまま何メートルかバックし、
またスゴイ勢いで金庫にぶつかったそうだ。
あとでわかったけど、
椅子激突と患者死亡は同時刻だった。
「きっと何か大事なものを持ってたから、
金庫にって思ったんでしょうけど、
僕、あんな経験はもうしたくないです」
とA君は言った。
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コメント
コメント一覧 (7)
俺、何となくAさんの気持ちが分かるわ……
「僕、あんな経験はもうしたくないです」という
言葉に実感がこもっているわ、もうないと良いね。
地下鉄サリンと震災を現場で体験したけどやっぱりいろいろありました。ナースたちは怖がるのではなく、患者、死者の無念を感じたのか目に涙を貯めてその心霊現象をじっと見ていました。
私は………………サリンの頃は何かを感じてる暇もなく、震災の頃はひたすら検死を続け行方知れず状態だった家族の無事を祈っていたかな
そんな時体育館で数日誰にも引き取られなかった幼女の遺体がドライアイスの上に寝かせられていたのだけれどその子が立ち上がってにっこりしてお辞儀したのを見て号泣してしまった。その後すぐご両親が彼女を見つけてくれて引き取られていきました。