お隣さんに、
少し痴呆気味のおばあさんと、
足腰の弱いおじいさんが住んでいる。
その家では真っ黒なにゃんこも居るんだが、
飼っているわけではなく住み着いてしまったとの事。
ある日、
私が家の中でだらだらしていたときに、
そのにゃんこがいつの間にか隣に居た。
びっくりした。
私の隣でやっぱりだらだらしていたわんこも、
びっくりした顔をしていた。
そのにゃんこが一言。
「となりのおばあさん水道開けっ放しです」
って言って、
壁をすり抜けて(通り抜けて?)
出て行ってしまった。
お隣さんの家に行くと玄関が開きっぱなしで、
台所のほうからドドドドドドドっていう水音がした。
呼んだがおばあさんからもおじいさんからも返事が無いので、
躊躇ったが家に入った。
おじいさんとおばあさんが台所で倒れていた。
水音は、
台所の水道が全開になって
蛇口からあふれ出てる音だった。
おじいさんとおばあさんは、
幸い命に別状は無かった。
しかし、
それからあの黒いにゃんこは見かけなくなってしまった。
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コメント
コメント一覧 (11)
猫が流暢に一言だけしゃべる話はいくつも伝わっているが大抵姿を消してしまう。
そうした厳しい決まりがあるのだろう。
伝説の猫岳へ修行に行ってしまったのかもしれない。
バレたらとんずらしないといけない
てか、不思議な猫だな
普通であれば
「じいさんとばあさんが倒れている」
というところを
「水道が開けっぱなしです」
というとは(そこ?
そもそもなんで二人とも同時に倒れるんだ
天文学的確率
そして死亡後に老夫婦の窮地を察し、ひと時だけトピ主のところに現れた気がする。
ただ、そのご夫婦はもう2人だけでの生活は限界だと思う。
にゃんこも安心してあの世で休めない。
猫も放っておく方が二人にとって‥と逡巡した結果じゃないかな
足腰鍛えて呆けないように 教訓にさせていただきます。
きゃあ倒れてる!(大ショックを受けて昏倒)