子供の頃、
祖父の家の冷蔵庫を開けたら、
中に赤ん坊が入ってたのを見た。

赤ん坊と目が合ったので
びっくりして冷蔵庫のドアを閉めたんだけど、
気になっておそるおそるまた開けてみた。

すると、さっ!と
小動物みたいにすばしっこいものが
冷蔵庫から飛び出した気配を感じた。

赤ん坊がいたはずの場所にはなにもなくて、
少し水が溜まってた。

祖父に話したら、

「そいつは裏の井戸にも出る」

と真顔で言うので怖かった。

なんだったんだろ。

日本昔話みたいでちょっとおもしろいかも?


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おじいちゃんは
ちょうどこの出来事があった年に他界してるんですよ。

後日、一番上の伯父に訊いたら、
井戸に出る真っ白な赤ん坊の話をしてくれました。

井戸は飲用に適さないので、
もっぱら夏にスイカやビールを冷やすのに使ってたんですが、
スイカを吊るした縄を引っ張るとやけに重いときがあって、
そんなときは決まって白い赤ん坊がスイカにすがりついてるのが見えたんだとか。

座敷わらしみたいに幸福を呼び込むんじゃなくて、
むしろその逆なんじゃないか…?と伯父は言ってました。
(家がらみの不幸が続いた頃だったのでそう思ってたのかも?)

私が冷蔵庫の中でみた赤ん坊も全身が真っ白で、
なんだか磁器のようにつるつるしてました。

赤ちゃんなのに目が妙に切れ長で大人みたいで。

伯父が言うには、
髪の毛が耳の脇と頭のてっぺんにだけ生えてるらしいです。

なんなんでしょうね?

あ、ちなみにその井戸は今もありますが、
鉄板で蓋がしてあります。

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