小学五年の頃、
私は二階のすみにある狭い和室で寝ていたんだが、
ある日曜日(土曜かも)、朝遅く起きると壁に穴があいていた。
穴というか、
壁に20センチくらいの漆黒の円が張り付いてる感じ、と言うと
分かりやすいかもしれない。
で、当然不思議に思って近付いて手を当ててみると、
手の感覚はきちんと壁の質感を伝えてくる。
だけどどう見ても全くの完全な黒だったし、
間違いなく『色が塗ってある』と言う感じでもなかった。
目にゴミが入っているのかもと思ったが、
目玉を動かしてもそれは動かない。
さすがに恐くなって
一階から親を読んで来た時には、
もうそこにはなにもなかった。
今はなにか脳の働きがおかしくなってたんじゃないか、
と思っているが、納得いかない。
同じように不思議なことがもう一度だけあった。
私が中学二年だった頃だと思う。
その頃は姉がもう家を出ていたので、
私は姉が使っていた部屋を自分の部屋として使い、
当然そこで毎日寝ていた。
そこには姉がもう使わなくなった服がたまっている
大きくて古いタンスが、そのまま残されていたのだが、
ある日目覚めると、そのタンスがひっくり返っていた。
上に乗っていた目覚まし時計はそのままで、
完全に上下が入れ替わっていたのである。
目覚ましをとめようとしてその事に気付いたとき、
私は不思議とか恐いとかいう前に笑いが来てしまい、
笑いながら母親に報告した。
しかし母親はその事実を確認すると、
驚く程厳しい顔で姉に電話をかけた。
そういう意味では信心深い(?)母は、
姉の所有物だったタンスの異常を何かの予兆として感じ取ったのだろう。
電話をした時、
姉はもちろん無事だった。
しかしその約一週間後、
姉の住んでいたアパートは何者かによって火をつけられ、
姉は帰らぬ人となってしまった。
火をつけた犯人は、まだ捕まっていない。
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コメント
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謎は全て解けた。
許せん。