俺の姉貴が二人目の子を身篭って、
順調に5ヶ月を過ぎていたある朝。

当時高校生だった俺が起きて、
2階の自室から階段を下りていると、
1階から血なまぐさい臭いがしてる事に気付いた。

俺は朝から魚でも捌いてるのかと思い台所を覗くと、
普通に朝食と弁当の支度をしている母ちゃんがいるだけで、
魚も血なまぐさい原因となるような事も何もしていなかった。

母ちゃんに

「なんだこの血の臭いは?」

と聞いたが、

「何にも血の臭いなんてしてないよ」

と言う。

おかしいなぁ~と首を傾げながら、
てめえの鼻血か!と思い、
鏡ももちろん覗いてみたが何の形跡も無い。

臭いの元を辿ると、
便所の方から血なまぐさい臭いが強い。

なんだよ!どんだけ匂うんだよ生理ってのは!と、
トイレに気持ち悪くなりつつ入ったが、
別段トイレの外より中が匂う訳でもなく、
匂いの元がはっきりしないままだった。

姉貴はまだ起きてきておらず、
匂いを感じるか聞けずじまいのまま学校に出掛けた。

帰宅しようと玄関まで来たとき、
なんだか家が重苦しい雰囲気に包まれているような感じがした。

中へ入ると直ぐに母ちゃんが飛び出してきて、

「実はね。さっきお姉ちゃんがトイレで流産しちゃったの。
今は病院から戻ってきて二階で寝てるから、
静かにそっとしておいてあげてね」

と、落ち込んだ表情で俺に話してきた。

俺も姉貴の不幸に落ち込んだ。

自室へそっと入って、はっ!と思い出した。

朝方の血なまぐさい匂いは、
この事の暗示してたのかと。

母ちゃんも朝方の俺の話を思い出し、

「やっぱり姉弟だからかねぇ~」

としみじみ話した。

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