親友と喧嘩したまま死別してしまった。
めちゃくちゃめちゃくちゃ後悔してる。
親友が亡くなって数日後にある夢を見た。
通っていた学園内を同級生達と
「A(親友)がいない」
と探し回る夢。
何人もの同級生と探していて
同級生とすれ違う度に
「いた?」
「いない」
「そっちは?」
「こっちもダメー」
「どこ行ったんだよーもー!」
と言葉を交わす。
10年近く経った今でも
そのメンバーは誰かは覚えてる位に
ハッキリとした夢だった。
その内に同級生達は口々に
「もうAはいないよ」
「もうダメだ」
「見付からないよ~」
と言い出して
「諦めて帰るか」
「帰ろー」
「仕方ないよー」
とポツポツ帰り出す。
「B(私)も帰ろー?」
「B帰らないのー?」
と言われて
「いや、私だけでもAを探す!!」
と応えた。
その瞬間
急に白黒映画みたいな色の無い世界へ場面転換して
とても大きな駅のホームにぽつんと1人で居た。
夢の中で私は
「通ってた学園の最寄り駅に似てるなー懐かしいなー」
なんてぼんやり思っていた。
するとそこへ真っ黒な電車が
音もなくホーム内に入って来た。
吸い込まれそうに真っ黒な重厚そうな車両。
質感は少し前に流行った
艶なしアイアンみたいな粒子(?)。
細かめの少しだけザラッとした感じ。
何故だか分からないけれど、
その電車がホームに停まる時に
「この電車に乗ったら絶対にAが見付かる」
と物凄く強く、強く、ピン!と来た
その電車からは
物凄い沢山の人達が降りて来て
人波に飲まれかけた。
「ちょ…ちょ…!乗らなきゃ!絶対!Aを見付けなきゃ!」
と思いながら人並みを掻き分けて
ドア付近まで近付いた。
乗客達は殆どが降車して
改札へ続くであろう階段を降り始め、
ドア付近にはもう人がまばらだった。
その電車に乗ろうとしたその時、
どこからともなく
「え、B?!…なんでここにいるの?」
と言う声がした。
その声がした方に顔を上げると
まばらになった人々の間に
酷く驚いた様子のAが見えた。
「Aー!!居たぁー!!
もう!!良かったー!探したんだよっ!!
何処にいたのー!!」
と強く言う私の手を取り、
Aは焦ったように無言で
人が居ないホームの端(先端?)付近のベンチと
柱の辺りまで引っ張り出した。
A「何で、Bが、ここに、いるの?」
と強く、
しかし声はやや小さめで確認するように言った。
B「何でじゃないよ!探しに来たんじゃん!!
みんな探してるよ!も、帰ろ?」
と私はAの細い両手を握る。
A「帰れないよ」
とボソッと呟く。
B「何言ってんの。ほら、帰るよ!!」
A「……ごめん。帰れないの…」
B「なーんーでー?帰ろ~よ~!?」
といつもの宥める感じで言う。
A「ごめん…。ごめんね…。ごめん………」
とAはその場で大泣きしながら膝から崩れ落ちた。
びっくりした私はしゃがんでAを抱きしめながら
「ごめんー!Aごめんね?泣かないで?ね?ごめんね?」
とつられて泣きながら言った。
2人で抱き合って
ごめんねごめんねとわんわん泣いて泣いて泣いて…
そこでふと
「あ、そうだ、Aは死んだんだった」
と思った瞬間に目が覚めた。
元々私は夢見が悪い時に
夢占いの本で意味を調べる事があったので、
気になって手持ちの本で夢占いを
「電車」
「ホーム」
「学校」
「親友」
とか色々なワードで調べたけれど、
なんかしっくりこなくて
「夢 電車 意味」
とググッてみた。
「本と書いてある事と大体一緒だな~」
なんて思ってネットサーフィンしていたら
とあるページが目に入った
それは
「夢の中に出て来る黒色の乗り物に乗ると連れて逝かれる」
というものだった
Aがホームに居た私に驚いたのはそういう事…?
だから乗ろう(逝こう)とした私を止めた…?
カラーのシーンは生きてる人のみ出て来たという事は
白黒のシーンはみんな亡くなってる人?
「この電車に乗ったら絶対Aが見付かる」
と強く感じたのは
「死んだAに会える=自分も死ぬ」
と言う事なのでは?
どんな夢占いよりも
「夢の中で黒色の乗り物に乗ってはいけない」
と言うそのページが1番しっくり来た。
それから暫くして
自分の祖母が亡くなった。
入院していたし、
ほぼ寝たきりだったのである程度の覚悟はしていた。
何よりも覚悟の決定打になったのは伯母の言葉。
「今日夢でね(亡くなった)
おじいちゃんが出てきたんだけど、
おばあちゃんと一緒にドライブしに出掛けた夢だったの」
その数日後、祖母は息を引き取った。
それからまた暫く経った頃、
卒業以来会っていなかった同級生のCと久々に会う事になって
「もうAが亡くなって3年か~」
なんて話をした時に
「そういえばAが亡くなった後に見た夢に
Cちゃん出て来たわ」
なんてなんとなく夢の話をした。
カラーシーンで出て来た同級生達の中に
Cちゃんは居た。
話をし始めた瞬間からCちゃんの顔が強ばった。
カラーシーンの話をし終える少し前に
Cちゃんが我慢出来ないように食い気味で
「ねぇ、私も同じ夢見たんだけど」
と言った。
C「私3年生の教室がある旧校舎の1階の外廊下にいなかった?」
B「…居た」
C「その時Bちゃん中庭とグラウンドとの境目辺りにいたよね?」
B「え、ちょっと待って!マジか!!こわ!」
C「みんなが帰ろーって言い出した時に
Bちゃんそこの辺りに居て、
Bちゃんが「私はまだ探すから」みたいな事を言って目が覚めたんだよ」
とそこでCちゃんは目が覚めたそうなので
白黒シーンの話をした。
そして蛇足ながらに祖母の話をして2人で
「夢の中で何かしらの乗り物に乗る時は
絶対絶対!色を確認しようね!!」
という結論になった。
皆様も夢の中で乗り物に乗る際は
必ず色を確認してから乗って下さい。
助けてくれた親友には
今でも感謝しています。
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コメント
コメント一覧 (25)
でも、
夢の場合は自分でコントロールできるか不安。
後悔からネットで1人で勝手に自分の都合の良い結論を出しただけやん。
近代の鉄道技術者があの世に行って、向こう側でも鉄道を敷設してると考えると、向こう側の人たちも近代的な生活をしてるんじゃないかと想像してしまった。
また、たとえ喧嘩別れになった相手でもあの世行きの電車に乗るのを必死になって止めてくれた友人は永遠の親友だよ。僕にとってのカムパネルラのように…
オカ板のスレでも夢話厳禁だった
筒井康隆『パプリカ』内の鳥肌が立つような恐怖シーンは作者が執筆中に見た悪夢そのままを書いたのだと知り更に鳥肌。
アニメ版は怖さ半減なので原作推奨。
立ち直ったつもりだろうが、親友に対して懺悔してる姿の方が人として100バイまともじゃ
せっかくの投稿作品ですから 楽しく読んでいきましょうよ>^_^<
乗り物の色に関しては不明ですが。
面白ければ夢でも創作でも構わないと考える読者の自由を侵害されるのは心外だ。
具体的にはどのコメ?
君もつまらんが。
読んでるバカがいるくらいだから
人種のるつぼということだね。
夢をみたら本当になった、でてきた友達が亡くなった、ならまだわかるんだけどな。
これだと亡くなった直後だし、ケンカ別れして気になって、そういう夢みただけやん、って話だからな。
つまらない人生だから、自ら幕を引くよ。
最後の忠告をありがとう。
やっぱり、愛のるつぼが良いよね
夢になにがしかの基準はなく
第三者に決められるものではない。
昨日、亡き姉が赤ん坊を連れて来た夢を見たので気になって実家の母に電話をかけてみると、結婚・妊娠していた姪(亡き姉の娘)が出産していたという。
夢枕に知人の死を告げる霊もいれば、人の誕生を告げる例もあるのかと不思議に思った。それだけの話。
せっかくだから、姉の命日に毎年訪れてくれる姉の親友(ともちゃん)にこの話を伝えてみようかと思う。
"それだけの話"の中に、言葉だけでは言い表せないほどの深く大きな愛があると、お見受けいたしました。
少なくとも(と申しては失礼になってしまいますが…)、
私の心には、とても良い意味で大きく響いています。
齢をとると、どうも涙腺が脆くなります……
悲しくも素敵なお話、ありがとうございました。
〈2023年度(次年度)で50歳の自堕落な中年より〉
レス、ありがとうございます。
今年も亡き姉の親友のともちゃん(仮名)が姉の命日にお参りに来られたので、先の話を伝えようと思っていたのですが、生きている方の姉のマシンガントークに巻き込まれてしまい、うまく伝え切れませんでした。
何事も、タイミングというものがあるようで…
いえ…そんな…こちらこそ、ありがとうございます。
ご返信いただきまして、嬉しい限りです。
まあ…色々あったことと思われますし、その件につきましては、私から何も申し上げられませんけど…でも…
ともちゃん(仮名)さんが、あなたからお伝えされたかったことを、全て察知されていると信じたいです。
今一度、繰り返し申し上げさせてください。
悲しくも素敵なお話、ありがとうございました。
あなたに逢えるまで 眠り続けたい