私を助けてくれたおばあちゃんが教えてくれた、
おばあちゃんのお兄様にあたる方(既に他界)の話。

おばあちゃんは7人きょうだいの5番目。

なぜか第1、3、5、7番目が見える子だった模様。

中でも3番目のお兄様がずば抜けていて、
両親は反対したが世の中のお役に立ちたいと若くして警官になった。

いわゆるノンキャリアで町のおまわりさん。

しかし持ち前の勘で、
窃盗や空き巣の犯人を指名手配したすぐくらいに捕まえて来ちゃう。

数年後、
検挙率がずば抜けていたお兄様は、
腕を買われて異例の刑事になった。

刑事課では先輩から妬みで、
事件の情報をもらえないなどいじめや嫌がらせを受けたけど、
いじめた奴に、

「私のような身分の者につまらんことをするなら、
母君が亡くなる前に仕切りに気にしとった、
家宝の掛軸の修理でもしたらどないです?
何日も前から母君がうるさくてかなわん」

と言ったら先輩は恐れをなして、
それからお兄様をちゃんと扱うようになった。

逮捕は毎回無駄なく鮮やかで、
お兄様は退職まで署内で15回表彰を受けて、
千里眼と呼ばれた。

子供の連れ去り事件があった時、
なぜかいつもみたいに犯人の姿や逃走経路が見えない。

子供に情がうつりすぎたせいで
見えなくなっていたようで、
この時

「子供の命がかかっとるのに何じゃ!
ワシの力はこんなもんかアホらし情けないわ」

と泣いて悔しがっていたら、
耳元で

「たわけが!お前の力で今があると申すか」

と叱られて、
声の主はわかんないけど、
無意識にお兄様は土下座していた。

子供は無事保護されたけど、
それからは勘だけに頼らず、
組織的に捜査する事に重点をおくようになったそう。

しかし、次から次へと起こる事件で、
誘拐や神隠し事件は
どうしても犯人や被害者の姿が見えない事の方が大半で、
後で亡くなって発見された子が、
『飴玉ほしい』とか『おかあちゃんおかあちゃん』と、
お兄様のそばで泣く姿を見たときに、
自分の無力に耐えられず、
上官が数年無理に引き止めたけれど結局退職した。

この話を聞いてから、
テレビや雑誌にでてる霊能者とか占い師はほとんど、
霊能ごっこ遊びの範疇で騒いでる人達だと思っている。

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