親戚の法事やった時に、
住職が言っていたのだが、
霊、つまり亡くなった人も、
生きている人しか見えないんだと。
あの世に行ってしまっても、
ちゃんとお参りしてあげないと寂しい、という事らしい。
で、ちょっと住職に聞いてみた。
良くある自殺の名所とかで沢山死んでるけど、
あれは霊が数を増やしているんじゃないかって。
嫌そうに住職は答えてくれた。
あれはどんなに多くの人がそこで亡くなっても、
皆自分だけが霊になったと思ってる。
だから生きてる人間を求めるんだと。
沢山亡くなれば、
それだけ沢山の霊がそこで生者を求めて彷徨う。
だから、そういう場所には出来るだけ近づかない。
お守りがあったら
ちゃんと持っていくって事をしなきゃならんのだと。
まだまだ自分は死ぬ歳じゃないが、
初めて死にたくねえなって思ったよ。
怖くない話で済まないな。
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