10年前くらいか、独身だった頃、
締切り作業で徹夜仕事&朝帰りした時のこと。

顔を洗ってベッドへバタンキューして
10分くらいたったとき、
急に耳鳴りがして、
耳元で女の子の大声

「玄関の鍵があいてますよーっっ」

という声がした。

ものすごいデカイ声だった。

耳がキーンとした。

見たわけじゃないけど、
セーラー服姿のおかっぱ女子中学生というイメージがあった。

体が金縛りで全然動かなかったのと面倒くさいのとで、

「鍵くらいいいよいいよ」

と自分にいいきかせ、
そのまま熟睡モードへ。

起きてドびっくりした。

うちはワンルームだったんで、
玄関のドアからすぐキッチンなんだけど、
鍵は閉まっていたものの、
キッチンがめちゃくちゃに荒れていたんだ。

醤油が床にぶちまけてあったり、
お米も小麦粉も周囲にぶちまけられており、
棚の扉も乱雑に開けてあり、
そのうちの一つは蝶番が外れるほど乱暴に開けてあった。

シンクに鍋が放り込まれており、
残り物の味噌汁が飛び散っていた。

今でも忘れられない恐怖体験だ。

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