まだ俺が小学生の頃、
カケル(仮)という天体マニア?の友達がいて、
ちょくちょく二人で夜中に家を抜け出しては星を観に行ってた。
別に星を見るくらいなら夜中でなくてもいいのだが、
小さい頃ってそういう冒険をしてみたくなるもんだ。
ある日の夜中、いつものように二人で待ち合わせて近くの山に登った。
山って言ってももしかすると丘かもしれない。
とにかく見晴らしのいいところだったので俺たちはもっぱらそこへ登って観測していた。
カケルは高価そうな望遠鏡を持っていて、俺は当然そんなもんは持ってないから、
二人で交代で覗いて星を見ていた。
カケルと違って俺は星のことを全然知らないから、
いつもカケルに色々教えてもらいながら見る。
その日も、
「あれが大熊座で、その一部が北斗七星で…」
とか教わっていた。
(記憶があいまいなので星座の名前とか全然違うかも)
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