今から8年前、私が商事会社で働いていた時の事です。
トイレにしゃがんでいたら、
足下にザウルスが落ちていました。
拾ってみると、直属の部長のものでした。
電源が入ったままになっていたので、
つい表示画面の内容を読んでしまいました。
そこには、専務の不正が克明に記されていました。
明るみになれば社内が激震に襲われるのは間違いありません。
私はザウルスをポケットにしまうと、部長の帰りを待ちました。
ところが、部長は帰ってきません。
ホワイトボードには夕ルとなっているのに、
終電の時刻になっても帰ってこないので、
明日話をしようとその日は帰宅しました。
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